仕事のできない方は「互いに当たり前に思っている」ことを確認することができないし、相手に確認させることができない。
「当然」「当たり前」をどれだけ言葉を使い噛み砕けるかが重要で生産性の8割がた決まる、といってもいい。

確認しない/確認させない、確認の積み重ねで業務を進められない方は
そもそも「確認」=「すりあわせ」=「完全一致させること」とか、
確認したいことがある=レビュー(本来は承認の意味)とか、
業務に関係する語彙力がすさまじくなく、全く日本語が通じない。

「コンセンサスなにそれ」とか。

でも会議や会話ができないのは相手のせいで、
すりあわせができないんですね!とか。
(こうしてほしい、ああしてほしい、ではない)

絶対自分は正しい!と叫んだものガチでやってれば
そりゃ生産性の高い仕事なんてできないわ。


そういう人がこれを読んだ時にどう思うのかなって。



書いてあることは単純で、
・見せ方や方法によってツールを変える
・完成品以外にものをつくらないわけではない
・(段階をふんで)確認する/計画する
で、

逆の立場から(上長として)は
・適切なツールを選択させる
・確認させないといけない
とよみとれるんだが、そう読まないのではないだろうか。


仕事ができない人は
パワポを使っちゃいけない禁止するべき、ワードはいい、作業者から確認するだけでいい、
と読み取るんじゃないだろうかな。


さて本題のところ。


●まず話す側の問題からみて

実はこれ結構難易度高いことを説明している。
完成品だけ作ればいい!とやっている人ほど仕事は遅いうえに
共有意識領域や暗黙知の意識が薄い(合意がテキトウすぎて揉める。シフトレフトの原則を知らないなどなどが原因)けど、

それを、みてもわからない、知らない人に向かって

当たり前に思っていることを簡単なように説明できること
が能力の証明だったりするのですよ。

普通、あたりまえ、当然、
と思っていることをどれだけあなたは説明できますか?
もちろん、普通、あたりまえ、当然、という言葉を使わずに。


●次に聞く側の問題。

聞けばいい!って技術思考の人ほど思うのでは。

同じ場所、同じ時間内で
このことの背景では何ですか?こういう場合はどうですか?
違うのではないですか?

なんて即時気づけても口頭だけで聞けるわけじゃないのですよ。
エンジニア/コンサル/はたまたそれ以外か、
または経験や立場によって視座の違いで見える範囲が違うので

・なんできくんだ!
・何度も確認させるな!
・なんで教えないといけないんだ!
・説明してます!
・そんなこともわからないのか!
・口答えするのか!(逆らいやがって!)

などなどとなります。
エンジニア同士でも起きることですが
落ち着いて、視座の違いによって発生していると思考できる人のほうが稀。

視座の違いで気づいていないだけかもしれないですから、
たとえ相手が間違っていると思ったとしても、あなたが間違っているとは言わないのですね。
(自分が間違っているかもしれないが、と表現する)

しかし、
回答にすらなっていないから再度聞かれているのに、すみませんですらなく、
頑張ったんだもん、答えたんだもん、何度もきくほうが悪い!
たられば論を述べ相手の話す理由を言い訳とする(うまくいかないとその場で判断して行動している相手を認めない/相手の考えや思いを全て否定する)
忙しいのに!手間を掛けさせずな!!
きくからにはわかっているんだろうな(立場を用い恫喝する)
などなど、

これも自分は悪くないと叫んで絶対に答えないを許している組織はある。

信じられないかもしれませんが、
新人でもなく、場している日本企業でほどほどに職位が高く年齢がうえの人が、
こういう受け答えをしていて、かつ、さらに上の方に称賛されていたり・・・
※ハラスメントに該当しているのでまともな企業ならばいくら稼いでいようがやった側が一発退場
衰退している中小の日本企業とはこういうことかと、、、

技術者や説明する側が

きちんと正しく説明したいが、
明らかに物事を知らない相手に「そうではない」「勉強不足」「知らないんですね」と言わないといけないとき、どうやって説明すると思いますか?

説明せず質問します。

つまり、
高度な人ほど内容が本当にわからないのできくわけじゃない。
特徴的な日本語表現ですと、

意味がわからないのですが

は内容を説明しろといっているわけでもなく質問でもありません。
要はお前は何を馬鹿な事を言っているんだ?馬鹿か?と言っているのであって、
コレを言った相手をバカ扱いしている場合ではありません・・・
(認知が歪んでいるので相手が知らない/できないと思いこむ)

説明ありがとう、ここをなおしてほしい、ではなく
お前が理解できないのはお前の頭が悪い。
俺が理解できないはお前が悪い。お前の説明が悪いからだ

傾聴できないのは話しているお前だ

とか聞く側の能力のなさを含め相手が悪い自分は悪くないと言うだけの人もマジでいます。

かつ
これは指導だ
・・・はい?何言ッテンダ。

そんな考え方はない(おまえの技術や知見は思い込みだ)、知らないのが普通で当然(だから知っている方がおかしいおまえが悪い)、と知らないことの自己正当化(と機嫌取り)に技術者を付き合わせます。

口を挟んでおいてなんで時間オーバーするんだとか、
追求しても説明できないとか(基礎力がなさすぎて理解が無理)など自身を棚上げし、
マネジメント=勤怠に値を入れさせることだとか
PMBOKすら思い込みだのアジャイルだからとか
あまりの知識の無さに唖然としていると「そんなこともお前は知らないのか」と、
できもしないことに口だけ動かして俺はこんなにもすごいんだと
仕事のできない方の思考は大体そんな感じでとてもよく回転してますね


新人ではなくある程度の年齢または職位または役職つきの場合
それは会社として許しているためであり
苦言を呈するだけ時間の無駄です。


100%そういう文化をもった会社です。

組織の問題であって、
変な受け答えをしている人に言っても意味がありません。


「この会社/業界は特殊だから」「あなたの会社ではそうかもしれないけど」など
話を一度受け取ったあとに返答することすらできないし、しないため、
(話をきく、ということがどういうことか理解していないかつ理解できないため)

ほか有名企業からは嗅ぎ取られており、
会社同士の付き合いを会社として維持していないはずです。
(個人の人脈とかひとの能力にタカっている)

誰だって、エンジニアならぬ園児を相手にしていたくないし

すりあわせができない組織は、
組織の問題や業務でおきる問題のすべてをひとのせいにする、
特定の人を辞めさせることで解決したとするのが習慣化しているため
ハラスメントやいじめを手段として肯定しています。

だってあいつが悪いから。

まともに技術力のある人は逃げてしまうし、
わかっている人ほど定着できないので「技術者がいないんです」といっているだけの組織になって、
技術者がいないことすら技術者のせいにし
プロジェクトの失敗を客のせいにするので客も逃げます。

技術者も客も逃げてしまっているから
技術力より人間性重視ですからと自己正当化するしかない状態、
技術より人間性とか人間力重視と言っている企業は
人の技術や仕事をまともに評価しませんと言ってるようなものですからね。

自分でウチはブラックです。と言ってる自覚もなければ教えてくれる人も既に居ないのでしょう。

倒産前の企業とはそういうものです。